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2017年06月27日

ウォルマートの嫌がらせと「出すぎる杭は打ちたいもの」

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ウォルマートの嫌がらせ
ウォルマート・ストアーズが取引先のテクノロジー企業に対して、「アマゾン・ウェブ・サービス」(AWS)の使用を中止し、他社のサービスに乗り換えるよう要請しました。
アマゾンに一つたりとも仕事を渡したくないウォルマートは、データのほとんどを自社サーバーに保管するほか、 マイクロソフト の「アジュール」(Azure)などAWSと競合するサービスを利用していることを明らかにしました。

この動きを大人げないイジメ、パワハラと見ることもできますが、ウォルマートにとっては、AWSで稼いだ資金で次々と小売り業界に旋風を起こされてはたまりません。
やれることは何でもするという当然の動きだと思います。

しかし、この動きでAWS利用者が激減する訳でもなく、売り上げの大幅な成長からウォルマートと取り引きのある業者の分がちょっと減るだけのことです。
ウォルマートの企業イメージマイナスの方が大きいように思いますが、そこは企業イメージよりも低価格で築き上げてきたウォルマートならではの戦略と言えるでしょう。

「アマゾン・ウェブ・サービス」は市場を支配するのか?
ではAWSは安泰で、このままクラウド市場を支配するのでしょうか?
自分は、AWSとAzureが市場を分け合う、しかもAzureがAWSをわずかながらも追い抜くと見ています。

かつては自由度だけでなくサービスの種類においても、AzureはAWSに後れをとっていましたが、現状ではサービスや機能にほとんど違いはなく、Azureが後発の優位さでAWSの不備な点を改善し、さらに価格面でも低く抑えてきています。

そして、今後クラウドを運用するのにどの環境を選択するかという最新の調査によると、AWSを選択すると回答した企業が20%に対して、Azureを選択するという回答は34%とトップでした。
この調査からも見えるように、真っ先にクラウドサービスに飛びついたのは、当然知識に自信があるユーザーばかりで、そういうユーザーにとってはAWSの自由な環境は理想的でした。
しかし、二の足を踏んでいて今後利用してくるユーザーにとっては、AWSよりは自由度はないが、より簡単に導入できてサポートも充実しているAzureの方が好まれる傾向がはっきりと出ています。

そのことは、最近のAWSとAzureの成長率にもあらわれていて、徐々にAzureが差を縮めてきています。

アマゾンとマイクロソフトだけの問題ではない
しかし、これはアマゾンとマイクロソフトだけの問題ではありません。
導入する企業にとっては、クラウド市場がAWSの1強というのは極めてまずい状況なのです。
企業の重要なデータがAWSにおさめられているなかで、もしAWSが大幅な値上げを要求してきたら、もしAWSに重大な欠陥が見つかったら、その際AWSにとって替わるに足るサービスがないことは危機管理上、非常にまずいのです。
そのことは、当然すでにAWSを利用している企業にも言えることです。

つまり、企業は「出すぎる杭は打ちたい」、なるべく多くの横並びの杭を望むものなのです。
アマゾンにとっては、その顧客の切実な思いに比べれば、ウォルマートの嫌がらせなど些細なものです。

デジタル広告業界にも言えること
これはクラウド業界だけでなく、「グーグル」と「フェイスブック」の2強が支配するデジタル広告業界にも言えることです。
YouTubeがテロやヘイトスピーチをたたえるビデオと共に企業広告を流した問題で、AT&Tなどの大手顧客はいまだにYouTubeに戻ってきていません。

広告主や広告代理店にとって2強状態は死活問題で、まっとうな第3のプレーヤーの登場で競争が促され、広告料金が抑えられることを期待しています。
そして、YouTubeのような問題と第3のプレーヤーの登場が合わさったとき、高まった期待により一気に顧客が流れて、勢力図が一変するかも知れません。

その第3のプレーヤーの地位を狙うのが、「アマゾン」であり「スナップ」、「ベライゾン」、「AT&T」です。

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(2017/06/27)ダウ平均:21409.55、S&P500種:2439.07、日経平均:20225.09、ドル円:111.654

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posted by どにゃるど.com at 18:00 | Comment(0) | アマゾン(AMZN)
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