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2017年08月25日

絶好調銘柄ボーイング その戦略の大いなる誤算に注意

絶好調銘柄ボーイングは安泰か
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トランプ政権誕生により、最も恩恵を受けている銘柄はボーイング(BA)かも知れません。
チャートをみても一目瞭然ですが、3年弱続いた停滞から、一気に急騰しています。

ボーイングの戦略
今から10数年前、原油価格が急上昇を始めました。
中国やインド・アフリカなど新興国の急成長により、その後も原油価格は上昇を続け、そして高止まりすると見られていました。
航空メーカーも高騰する原油価格に経営を圧迫されて苦しんでいました。

そのような航空メーカーの強いニーズを反映して、ボーイングが採った戦略が、高付加価値戦略です。
つまりは、技術の粋を尽くして、軽量で低燃費の航空機を開発・投入するというものです。
この戦略は、資金力と技術力があるボーイングにとっては、利幅も大きく有利でかつニーズにもマッチしていて、将来は安泰と思われました。

そしてこの戦略によって、開発されたのが「Boeing 787」です。
主翼にカーボン複合材を使用し、大幅な軽量化により低燃費を実現した、最新鋭の航空機です。
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このBoeing 787は、通称を「ドリームライナー」と名付けられ、まさにボーイング社の夢をのせた航空機でした。

ボーイングの大いなる誤算
ボーイングは、ただ今大いなる誤算に苦しんでいます。
その誤算とは当然「原油安」です。

大幅な原油安と、今後の価格見通しの低迷によって、航空メーカーのニーズは一変、低燃費の高価な航空機のニーズは激減し、とにかく低価格を求めるようになってしまいました。
ニーズの激減した787にはすでに巨額の開発費をつぎ込んでいますので、とにかく売らねばならず、現状は大幅なディスカウントをしてなんとか売っている状況ですが、受注も厳しく、開発費の回収は困難と見られています。

ボーイングは低価格路線へと戦略の転換を余儀なくされ、現在大規模なリストラを押し進めていますが、そもそも人件費の高い米国では、低価格路線は厳しいです。

そこで有利になるのが、競合する「エアバス」社です。
エアバスはずっと、ボーイングよりも低価格を売りに戦ってきましたので、現在の航空メーカーのニーズは望むところです。
またエアバス社は、半官製メーカーで、欧州国家から多額の補助を受けています。
よって、低価格路線には耐性があります。

今後も原油安が続いたままで、景気が軟調になった場合、ボーイングの株価は急上昇した分、急落する可能性が高いと思っています。


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(2017/08/25)ダウ平均:21783.40、S&P500種:2438.97、日経平均:19452.61、ドル円:109.631

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posted by どにゃるど.com at 18:00 | Comment(0) | その他の銘柄
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