スポンサーリンク

2017年11月21日

ボーイングは好決算もピークは近いか?

ダウをけん引するボーイングだがそろそろピーク?
20171021-32.png

ボーイングの決算は、売上高は前年同期比2%増の243億900万ドル、純利益は19%減の18億5300万ドル、EPSは2.72ドルと市場予想を上回る好決算でした。
ボーイング株は年初来で71%高と、ダウ平均の上昇率トップで、市場をけん引しています。

8月25日の本ブログ記事:「絶好調銘柄ボーイング その戦略の大いなる誤算に注意」にて、ボーイングは原油安で、低価格路線への転換をせまられていると書きました。
そして、原油安のまま、景気が後退してきた時には、株価が急落する可能性が高いと書きました。

現在は、好調な景気を受けて、商業用航空機の出荷が202機と過去最高を更新しています。

航空業界の流れは小型化
ボーイングは、原油価格の高騰による航空会社のニーズにより、「747(ジャンボ)」に代表される大型化から、最新の「787」に見られる軽量化を進めてきました。
しかし、このところの原油安の定着で、ダウンサイジング(小型化)の流れがますます強まっています。

中型機の「787」や大型機の「777」の出荷は減少していて、小型機の「737」だけで全体出荷の7割を占める状況です。

ボーイングの再び大いなる誤算
20171021-33.png

この小型化の流れに危機感を感じているのが、当然ボーイング自身です。

その危機感から、ボーイングは、ボンバルディア社がカナダ政府の補助を受けて、原価を下回る不当に安い価格で「Cシリーズ」を米デルタ航空に販売したとして、米商務省に調査を要請しました。
Cシリーズは、737よりも、一回り小さな、小型機です。

そして、米商務省は10月6日に、カナダのボンバルディア製ジェット機が不当な安値で販売されたとのボーイングの申し立てを受け、ボンバルディアの「Cシリーズ」に反ダンピング関税を課す仮決定を下しました。

しかし、カナダの小さなボンバルディア社までも標的とした、強欲?なこの行動が大いなる誤算となってしまいました。

カナダの航空機・鉄道車両大手ボンバルディアが10月16日に、小型機「Cシリーズ」事業が欧州航空・防衛大手エアバス・グループの傘下に入ることを明らかにしたのです。

エアバスはCシリーズの組み立ての一部を米南部アラバマ州にある工場に移管することで、関税問題を回避する計画です。
エアバスのアフターサービスネットワークにCシリーズが組み入れられたことで、航空各社はCシリーズの国際線就航にも前向きになっています。

ボーイングは、主力「737」に真っ向から競合する「Cシリーズ」事業を、最大のライバル「エアバス」にみすみす手渡したことになってしまいました。

受注好調も
ボーイングは、好景気を受けて受注も好調で、次々に増産計画を進めています。

しかし、現在の受注残数は、5700機近くにのぼり、機体が納品されるのは数年先です。

そして、数年先の景気など分からないので、航空会社は、キャンセル可能な受注契約をむすんでいます。
よって、景気が落ち始めるとすぐにキャンセルが相次ぎます。

ボーイング株は、景気や原油価格・地政学的リスクなどの影響を受けやすいので、手放し所が難しい印象です。
しかし、景気と防衛費増額期待が消えない間は、まだしばらく大丈夫だと思います。
中国製航空機・部品の米国への輸出解禁も中国への航空機輸出には多少追い風になりそうです。

ちなみに、トランプ米大統領が中国訪問時に発表した、ボーイングの中国からの旅客機300機受注は、2015年以前に締結済の契約で、新規の契約はありません。

 気が向いたらポチッとクリックを 
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ 

(2017/11/21)ダウ平均:23430.33、S&P500種:2582.14、日経平均:22416.48、ドル円:112.514

スポンサーリンク

posted by どにゃるど.com at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他の銘柄
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック