2017年11月28日

これが米国経済の強さ、アメリカ人に堅実なんて言葉はない

米国人貯蓄率低下で景気後退が近い
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年末商戦真っ只中、アメリカの消費者がじゃんじゃん浪費してくれているようで、米国経済の好調さが見てとれます。
しかし、浪費すれば当然、貯蓄は減ります。

2017年9月の個人貯蓄率は3.1%と大幅に低下していて、2007年12月以来の低水準、4%割れは7ヶ月連続となっています。
ちなみにこの2007年12月は、前回の景気後退局面の直前でした。

アメリカでは、景気が終盤になり株価の好調が佳境に入ると、資産上昇効果で財布のひもがゆるみ、毎回貯蓄率が大きく低下します。
よって現在の貯蓄率の低下は、まさに景気が最終盤であることを示しています。

”毎日が給料日”アプリに見る堅実性のなさ
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現在アメリカでは、「給料日アプリ」を通じて従業員が毎日でも賃金にアクセスできるようにする企業が増えています。
これは、従業員が退勤した瞬間に日次で税金などを控除して給与を即払いするサービスで、ウーバー・テクノロジーズ、マクドナルド、アウトバック・ステーキハウスなどが導入しています。

失業率が低下している現在、小売り、レストラン、サービス企業は、従業員の引き寄せや引き止めに役立つ安上がりな特典を探しています。
この賃金即時アクセスサービスは、従業員にとっては急な出費をカバーするのに便利で好評なようです。

しかし、浪費家のアメリカ人がこんなアプリを使えばどうなるか。

現在、米国人の多くは貯蓄をほとんどしないなか、毎年約1200万人の消費者が利子や手数料がすぐに増えてしまうペイデイローン(給与を担保にした短期小口ローン)を利用しているそうです。

米家計債務残高は12兆9550億ドル(1470兆円)と、0.9%増えて過去最高、増加は13四半期連続です。
特に、信用力の低い借り手向けのサブプライム自動車ローンの延滞が急増しています。

そのような状況で、このアプリを利用することで、毎日日給を現金化して使ってしまい、残高がほとんどなくなってしまう人も増加しているようです。

堅実とは無縁のアメリカ人には、このアプリは、苦しい家計の助けになる所か、ますます貯蓄が遠のいていきそうです。

実は日本でもこのサービスが進行中
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セブン銀行が2017年秋に提供を開始した「リアルタイム振込機能」を活用して、ドレミング株式会社が「即払い給与サービス」を提供することは、2017年4月に発表しています。

「リアルタイム振込機能」はセブン銀行が企業向けに提供する機能で、振込指示を受けて即時に振込を実行するものです。
そして、ドレミングの「即払い給与サービス」は、従業員が自分の働いた実績に応じて「欲しいタイミング」で給与を受け取ることができるサービスです。

堅実さが残る日本でも、ニーズがあるのか。

ZOZOTOWNが「ツケ払いサービス」をはじめたことで、貸倒引当金が、3億2788万円から23億9378万円に、未収入金も17億4261万円から146億7857万円に急増したように、アメリカ人の浪費も案外他人事ではありません。

日本でも近い将来、毎日が給料日サービスが当たり前になって、貯蓄率もますます低下していくように思われます。

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(2017/11/28)ダウ平均:23580.78、S&P500種:2601.42、日経平均:22486.24、ドル円:111.302
posted by どにゃるど.com at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記
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